勉強を何とか進めているけれど
計算式がたくさん出てきて
覚えられないよと嘆いているあなた。
そんなあなたに向けて、
今回はご自身のことと重ね合わせて
考えるパターンを紹介します。
第4章のタックスプランニングから
退職所得を見ていきましょう。
その前に!
あなたは退職金いくら貰えますか?
専業主婦だから貰えないよという方は
ご主人様がいくら貰えるかご存知ですか?
多くの方が退職金がいくらか
把握していないのではないでしょうか?
今まで1,000世帯以上のお客様と
お会いしてきましたが、
ご自身の退職金額を把握していない人が
9割近いのが現実でした。
会社の就業規則等を
確認できる環境はありますか?
そこで退職金規定というのが
あるはずですので、
確認してみてください。
退職金の受け取り方によって
所得区分が変わります。
一括で受け取り→退職所得
年金で受け取り→雑所得
一般的には、
一括で受け取るイメージが強いですね。
テキストにこのような計算式が
出てきます。
退職所得の金額
=(収入金額−退職所得控除額)×1/2
退職所得控除額
勤続年数20年以内
40万円×勤続年数(最低80万円)
勤続年数20年超
800万円+70万円×(勤続年数−20年)
※1年未満の場合は1年とする。
ここであなたの場合、
いくら受け取れるかを
計算してみてください。
例えば、30年勤務し2,500万円の退職金を
受け取ったとすると
[2,500万円−{800万円+70万円 ×
(30年−20年)} ] × 1/2
=(2,500万円−1,500万円)× 1/2
=500万円
退職所得は500万円ということです。
ん???
退職所得って何?
退職金2,500万円が
丸々貰えるわけではないの?
はい、落ち着いてください。
そもそも退職金2,500万円が
支給されたとしても、
税金が取られます(を納めます)ので、
手取りは減ります。
その税率がいくらか把握するための
計算式なのです。
勤務先にて所定の手続きをとっておけば、
わざわざ確定申告をする必要が
ありません。
何もしなければ一律20%が税金として
持っていかれますが、
長年お勤めお疲れさまでしたと
労いの意を込めて
税負担は軽減されるようになっています。
(それなら税金取らないで欲しい)
話は戻りますが、
先程計算した退職所得500万円が
何を意味するのか?
これはどの税率をかける必要があるかを
確認するために計算したもの。
つまり、この500万円の退職所得が
計算できたら、
次は早見表を確認することになります。
参照『国税庁HPより一部抜粋』
退職所得2,500万円×税率20%−控除額
427,500円
=572,500円(①所得税)
572,500円×2.1%=12,022円
(②復興所得税)
500万円×10%=50万円
(③住民税:市民税6%、都府県民税4%)
(③住民税:市民税6%、都府県民税4%)
今回の場合は、
2,500万円−1,084,522円=23,915,478円
約2,400万円が手取りの退職金と
いうことですね。
一律20%の500万円引かれるよりは、
100万円で済んでいるので
確かに労いの気持ちは分かるのですが、
それでも100万円も引かれるのですか。
やめてください。
と言いたいところですね。
住民税も痛いです。
でも仕方ないです。
日本に住んでいる以上、
税金を収めるのは国民の義務ですから…
実際に自分が手取りでいくら貰えるのか?を
計算することでテキストに記載の計算式が
どういった意味を持つのか
お分かりいただけたと思います。
ポイントは
我が事として捉えることです。
我が事として捉えることです。
ふ〜ん、と式だけ覚えても、
それがどういう意味か理解していなければ
式はすぐ忘れてしまいます。
何のためにその計算をするのか。
その計算をすることで何が分かるのか。
出口まで一緒に勉強すると、
とてと理解が深まります。
これを意識しながら、
インプットとアウトプットを
繰り返していきましょう。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。